2016/05/14

動画 : YellowStuds - [Door]





発売日フラゲしてから少したったけど、その間に毎日聞きまくりました。

僕が音楽紹介ブログを書こうというキッカケになったバンドですから、おいそれと簡単にゃ書けんなぁと。

このバンドを知ったのは【Shower】というアルバムの発売直前。

当時、日本にゃまだこんな素敵なロックが鳴ってるじゃないか! っつう、無人島で同士を見つけた感覚でしたね。

大好きなバンドの一つになってから数年、メンバー変更や、紆余曲折がありながら、ここ最近では珍しく2年も間を明けたアルバム。その間に相当の苦悩と葛藤があったのだろう。

今回の[Door]は、2年でたったの8曲 なのではなく

さまざまな状況から、開き直ったように原点に戻り、自分達がやりたい事、自分達にしか出来ない事、かつ媚びずに人を惹きつける曲・納得できるアルバムを発表したいとなって、追求に追求し、磨きに磨くのに2年かかり、絞りに絞ったのがこの8曲なのだろうと想像している。

結果[Door]は、ちまたに溢れる模造刀にはない凄みがある。

聴き終わった時に、僕の頭に浮かんだのはブランキー ジェット シティーの 【METAL MOON】 だ。

曲数じゃなく、そのアティテュードの鋭さ、苦悩の中から磨きに磨き厳選した名盤っつう意味で。

いや、ホント脱帽して敬礼してから

こんな素敵なアルバムをありがとう!

と、ハグしたい気持ちだ。

【Shower】のマスイの中で、Vo.野村太一は

"明けない夜は無いと唱えてさ  麻酔台詞を頼りに歩き出す
今はそれでいい
今はそれでいいかい?
今はそれじゃ駄目かい?
もう何も分からんわ"

と歌っていた。

そこからもがき苦しみ、歩いて見つけた答えは

"安い名言は要らない 全然響かない
慰めの言葉に唾をかける"

と叫び、過去の自分に

"これじゃまるで乙女 星は見えないけれど"

と己の弱さを感じ、己のケツを叩き

"無様でも結構 泥にまみれりゃいい

ダサくても結構 全て正解にすりゃいい"

と、強く優しい決意で終わる。

とても人間くさいリアルなドラマだ。

この歩みと成長が、音にそのまま表れているようだ。

世の中を真っ直ぐ見たシニカル歌詞も、どこか愛がある。

とりあえず、政府や社会に文句を声高に叫んでおけばロック!

という、目立ちたがりの勘違いファッションモンスターとは違う。

そんなものより、8曲目の「夜空に願いを」が耳から離れなく、なんともいえない切なく優しい感情になる事の方が僕には重要だしリアルだ。

地に足が付いていて、そこに真実の生き様があり、あの特徴的なしゃがれ声で叫ぶ。これが本当のロックじゃなかろうか?

物静かでジェントルな佇まいの植田大輔のベースは、懐に研ぎまくった刃を忍ばせたようにうねり

野村良平のギターは、時を支配したようでもあり、ブラックジョークでおちょくるようでオリジナリティあふれるセンスと上手さが飛びぬけていて

奥平隆之のギターは、夕暮れ時の紫色と茶色の間の色の地面のようにメローでニヒルで優しくせつなく

田中宏樹のドラムは軽快にキレよく鳴る。

とにかく人の感情や環境、状況を音にするのが抜群に上手いバンドで、目をつぶるとバンドがあらわしたかった情景が、自分が主人公となって3Dで浮かび上がってくるようだ。

ロック好きなのにまだ聞いてない?

そりゃ人生味気ないよ。

旬な音は、今、ナマで、心行くまでしゃぶりつくして味わえ!!





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