2015/03/18

ハイレゾ音源について 3


最近の日本の物だと、特に分かりやすいのですが

音がイビツで、違和感を感じます。

特にJ-POPという分類のものです。

大きな音は変に潰され、小さな音はおかしく持ち上げてる為、非常に不自然です。

J-POPはあまり詳しくないので、詳細は不明ですが、邦ロックを聞くと、これは90年後半から、もしくは2000年代からなんですかね。

僕はプロのエンジニアではないので、詳しい事は分かりませんし、あくまでシロウト目線ですが、おそらく

最近のJ POPは、低能率なシステムで、MP3での試聴を前提に作られているのだと思います。

PC上で作った楽器の音や、切貼りしたもので打ち込みを作り、それにボーカルを被せる。

ボーカルには、これでもかって程にエフェクト処理をし、ミキシングの時点でコンプレッサーをかけて、音を平坦化し、音量そのものを限界まであげてパッケージング。

結果、抑揚がなく、音が棒読み状態で、2次元的で、リアルさがないのでよね。

J POPや打ち込み音楽と、生楽器のロックは違うだろうと思い

あえて僕が大好きな日本のバンド、Blankey Jet Cityで視覚的に見てみましょう。

比較しやすいように、シンプルな構成の曲を選びましたので、青い波形を見てください。

ギザギザになって、先端が尖っているほど、ナマ演奏に近く、抑揚があると思ってください。


2ndアルバムから『冬のセーター』 1992年




打ち込みを使ったアルバム、ロメオの心臓より 『彼女は死んだ』  1998年




ラストアルバム、ハーレムジェッツより 『Sea Side Jet City』 2000年



あらら???

打ち込みと生楽器を融合した 『彼女は死んだ』が棒になるかな?と思ったら、生楽器オンリーの『Sea Side Jet City』の方が不自然な棒に、、、

ブランキーが、たまたまそうなのかも知れないと思い、他も見てみました。

勢いあるナマの演奏のロックバンドと言えば、Thee Michelle Gun Elephant。


1996年発表のカルトグラススターズより、『ブラック タンバリン』




2000年発表のカサノヴァスネークより、『GT400』



音波が、ただのサイリウムのように、、、

ブランキーも、ミッシェルも、最後は上側を不自然に揃えた、ただの不自然な棒、ノッペリした音の壁になってしまいましたね。

曲は、音の大小があるので、ずーっと同じ信号のような音波な訳はないので、とても不自然なのが分かると思います。

これは、アーティストが、曲が、って話ではなく、ミックスダウンの時に、エンジニアが意図的にそうしているのでしょうし、レーベルの意向かなと思います。

理由は様々らしいですが、過剰にコンプレッサーをかけた方がMP3や、低能率のポータブルオーディオで聞いた時によく聞こえるし、音量が大きい方が売れるというデータからのようです。

また、おそらく最短で低予算でも、それなりの音で作れるという事も考えられます。

おそらく、昨今のJ Popやアイドルグループとか、どれを見ても棒になってると思います。

棒の物は、イヤホンではなくスピーカーのように、耳との間に空気の空間がある場合や、ポータブルプレイヤー、イヤホン、スピーカー、アンプをグレードすればするほど、違和感が大きくなります。

ちなみに、オール生演奏、アナログ録音の昔の歌謡曲のを見てみると、こんな感じです。


山口百恵の 『ひと夏の経験』



リマスターしているかどうか不明ですが、音の奥行き、分離、ステレオ感は素晴らしいですし、生々しいです。

波形が小さいから、音が小さいかという事はありません。

しかし、昭和歌謡曲とか聞くと、メインの歌より、オケを録る時の方が時間と金かかってるんじゃないの?

とすら感じます。当時のスタジオミュージシャン、すげーぞ!とも思います。

その他、色々見てみたのですが、打ち込み系でも、過剰コンプで完璧な棒のものと、抑揚を残している物もありました。

有名どころだと、パフュームなんかは、棒になっていなく、抑揚をかなり残していましたから、ここのレーベル&エンジニアはとても優秀ですね。

おそらく、スピーカーで、ステレオで聞く事を前提に作っているのだと思います。

次回は、洋楽で、LPも見ていきます。


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