2014/09/30

ハイレゾは何でもいいのか?


最初に、ハイレゾとは何だ?

と思う方もいると思われるので、分かりやすい説明には何がいいかな?

と、色々見たら、ハイレゾで攻める!宣言したSONYのサイトが分かりやすかったので、良かったら見てください。


SONY / はじめてのハイレゾ】  ←クリック

SONY頑張れ!

といつも思う俺は、音という原点に立ち返ったSONYの本気を、心から応援したいです。



さて、そのハイレゾですが、僕は
何でもハイレゾがいいとは思ってないのですよね。

ZEPのハイレゾは素晴らしく、その他も色々試してみたのですが、僕の結論のようなものが見えてきました。

マイケルジャクソン、マドンナ、レディガガなどの、ポップアイコンは、元々の録音に相当金を使ったのか、CDよりメチャクチャ音が良くなります。

ちなみに、スピーカーや、アンプなどの機材の試聴には、僕はマイケルのCDで力量を図ります。


もう一つはオーケストラ、ジャズ。

最高のアナログ録音の職人が、このあたりにはいます。


ここら辺は、ハイレゾの恩恵をモロに受けると思います。



で、僕や、僕のブログを見てくれている人には1番多いと思われるロックですが

60〜70年代のもの、つまりLP時代で、少ない予算の中、時間と工夫でアナログ録音したものは、ハイレゾの恩恵をモロに受けます。

先にあげたZEPに関しては、ジミーペイジは、1つのギターを録音するのに、6本以上のマイクを使ってたようです。

アンプの前後、手元、アンプから距離を離したところ、天井の隅など。

直の音だけでなく、空間の空気の震える音もパッケージしようとしたようです。

当時の、特に英国のロックアーティストの多くは、空間や質感を録音するのに拘ったようです。

ビートルズ、ストーンズ、フロイドなどなどね。

この時代のアーティストの音を聞くと、CDではその空間感をカットしされてるし、音が硬いのが分かります。

その違和感は、LPを聞くことでハッキリ感じます。

CDは電子レンジでチンした冷凍食品という感じ という表現が1番合うとも思います。


ここまでは、ハイレゾの恩恵を受けるもの。


そんな中

このハイレゾがあっても、金払えるかなぁ?

と思うものがありまして。

それは、特に、80年代後半〜90年代中頃の音源。

ここらの物は、元の録音がメチャクチャ悪いものが多いです。

おそらく、デジタル録音の初期だったのかもしれません。

どうせCDだし、苦労して時間かけて空間を録音しても、CDじゃカットされて再現出来ないから、予算の無駄だ

とプロデューサー、エンジニアが考えたかどうかは不明ですが、そのような意図があったように思えるほど、この年代の音は良くないですね。

特に、その音の悪さを感じるのが、ドラムとベース。

物によっては、これデジタルドラムをラインで録ったの?

と思うものや

このベース、シンセサイザーをライン?

とか思うものもあります。

空間感、しなやかさゼロで、真空パックの冷凍食品っつうほどの、窮屈で平面な音がします。

音は2次元ではななく、3次元なので、僕はとても違和感を感じてしまいます。


そこらへんは、まだハイレゾでは聞いていませんが、おそらく、この予想はハズレてはないと思いますが、ハイレゾの意味がないはず。


ハイレゾ化で販売するなら、原盤からミックスし直すくらいの作業が必要になるはずですが、元が悪いので、ミックスしたところで、不味い冷凍食品に、一流シェフが別に作ったソースをかけたようになり、たぶん、違和感があるだろうなと。


上記のように、これ、曲もアルバムも良くて、アーティスト側はいい仕事をしてるが、プロデューサー、エンジニアの失敗だろう

と思う残念な作品がいくつかありますので、いくつかあげます。


Nirvana 《Nevermaind》





Metallica 《...And Justice For All》





Madhoney 《Superfuzz Bigmuff》





Blankey Jet City 《Red Guitar and The Truth》






上記は特に、中身がいいだけに、音がアレで勿体なさすぎるアルバム。

このほかにも、たっくさんありますが、80年代後半〜90年代中頃までの音源に集中しています。


ここからは、僕の予測ですが、ロック界で、その音質の悪さに最初に気付いたアーティストは、レニークラヴィッツ。

レニクラって、これでもかってほどにアナログ機材、アナログ録音に拘っていて、自由への疾走のアルバムなんて、ほんと素晴らしい音です。

音が活きてるんですよね。


その頃から、他のアーティストも気付いて声をあげたのでしょうし、プロデューサー側も気付いたのでしょう。

やけに、リマスターCDが販売され始めます。


2000年頃に出てきた、当時、ロックリバイバルと言われた若手

例えば、ストロークス、カサビアン、フランツフェルディナントあたりは、その音質に拘って作ったのが、聞いて分かります。


音質において暗黒時代ともいえる80年代後半〜90年代中頃の音源。

これ、ハイレゾで恩恵があるのか

そのうち、実験してみたいと思います。


もう一つ気付いたのですが、この暗黒音源時代

日本のインディーズの方が、音がいい物が多いのです。

おそらく

デジタル録音機材はどこのスタジオもなく、昔ながらのアナログ録音だったんでしょうね。


個人的に

ジミヘン、フロイド、ストーンズなどの60〜70年代の大御所の配信の希望と、すでに1度、限定でリンゴ型のUSBで発売されたビートルズのハイレゾ通常配信を熱望しています。




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