ほんと、不思議な魅力に満ちたバンドで、毎回アルバムが違う。
そのどれもが完成度が高く
この三人が残したアルバムは、日本語ロックの一つの頂点を極めたと思う。
よく
やることは全てやった
と解散するバンドもいるけど、このバンドこそ、その言葉に重みがあるバンドも稀でしょう。
ロックも、GSも、ガレージも、サイケも、歌謡曲も、全てを飲み込んだ坂本ワールド。
ジャンル ゆらゆら帝国
としか言えない。
ただただ、インスタントではありえない絶妙な味付け。
痒い所に手を伸ばされた上に、新しい性感帯をまさぐられるようなね。
日本の音楽で天才と呼ばれた人は数多くいますが、あらゆる視点から、完成度から、坂本慎太郎は天才中の天才、唯一無二の天才の1人だと言える。
その天才っぷりは、ソロになって、所謂ロックからは離れた今のアルバムでもいかんなく発揮されている。
俺からしたら、ゆらゆら帝国の国内評価、まだまだ低いと思ってる。
不思議と日本語をわからない外人アーティストからの方が、正当な高評価を得ていると思うのです。
さて、このゆらゆら帝国。
まぁ、見た目は水木しげるの妖怪w
世間一般の女子とか、見た目でキャアキャア言うグルーピーみたいなのには、決して好かれない見た目。
しかし、しかし
残したアルバムはもれなく素晴らしい。
脳の奥から出てきた音楽で、歌詞なんて
(あの子は口でバナナ剥いて、食べたらすぐに涙拭いて、消えちまったよすぐに、消えちまったよ何処かへ。俺はいつもの靴を、いつもの履いてた靴を、失くしちゃったよ何故か、失くしちゃったよ何故だか)
つう、分かりやすいエロさから、難解なグロさ、哀しさ、刹那さ、懐かしさまで、人が誰しも持ってるそれを、ポップさでうまく成立させている。
その為か、普段はモラルやら、常識やら何やらでタブーにして隠している、誰しも持ってるエロやグロや性の部分を隠す事の方が恥ずかしく、ウソの世界の気持ちになるから不思議だ。
アーティストを神格化して、すぐに
彼は詩人だ!
と、簡単に持ち上げる、薄っぺらなサブカル風潮が蔓延してますが、彼は神格化しなくても、現在を生きるホンモノの詩人である。
レーベルも、坂本ワールドの凄さを分かって信頼してたんだろうね。
よくあそこまで、好き勝手にやらせたなと、その心意気も素晴らしいわね。
しかも、ライブでのあの空気を総て支配するような唯我独尊ぶり。
自分は
ゆらゆら好き!
って人は感性は、何か勝手に信頼してる。
君、本質分かってるねぇって。
そんなゆらゆら帝国のオススメ。
うーん、絞れないわ。全部が素晴らしいすぎて。
んだから、初めてゆらゆら帝国に触れる人向けに、入りやすいアルバム。
あえて、そのアルバムごとの完成された世界観を感じて欲しいから、ベストは避けました。
と言っても、ラストに10分越えの曲もってきたり、一筋縄ではいかないけど、常識とか、モラルとか、流行りとか、そんなフィルターを取っ払って
耳を澄まし、心を開けば
ドップリはまるよ^_^
いや、あなたの心を、優しく濡らしてこじ開けて、坂本慎太郎の先端が侵入してくるはず。
初めて聞く人は、(アー ユー ラ?)〜(ゆらゆら帝国3)までの初期〜中期が入りやすいかな?
個人的には、(空洞です)と、(なましびれ なまめまい)
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