2013/07/08

Yellow Studs


このバンドを知ったのは、前職の転勤で、まだ秋田の横手にいた時。

前職を辞めて、異常なほど残りまくった公休と有給を使って、ただプラプラ呑みまくって、次の展開を考えてた時。
何かグダグダしてたよね。

正確には覚えていないけど、その頃だから12〜1月頃だった記憶。


たまたまYouTubeで見つけたのか、誰かから教えて貰ったのか覚えてないが、バードが先か、PIPIが先か、ロックが先か、同時だったかも覚えてない。

って書くと、印象がないバンドみたいな書き方になっちゃったけど、


そうではなくて!


うおーっ!カッコいい!
こんなバンド待ってたんだ!

と思い、一気にYouTubeを探しまくったんだよね。

したら、どれもカッコ良くてさ、で、最初にどれ聞いたか覚えてないの。


んで、1月。

横手にCD屋と呼べるCDがなくて、Showerのリリースとほぼ同時にiTunesでDLしたのよ。

完全に虜になった。

ロックっぽさ、ポップさ、ジャズっぽさ、ガレージっぽさ、ブルースっぽさ、カラフルさ、etc。

新しい音だけど、どこか人の心の奥にある、DNAに懐かしくも響くメロ。



自分ね、2000年にブランキー解散したじゃん。
元々、8〜9割は洋楽ロックを聞く人だったけど、デビューよりブランキーが唯一無二の存在で、国内最強だと思っててさ、ずっと体験してたのね。

ブランキー終った時に、何か燃え尽きたような感じがしてさ、んでミッシェルも終わりかけなのを、何か肌で感じてさ。

期待出来るのはゆらゆら帝国だけだなとか、スネてたんだよね。
ま、悲しい事に、そのゆらゆらも終っちゃうんだけど。


国内ロックが変な盛り上がりしたんだけど、個々の質がみるみる落ちていくのが分かってさ。


質と言ったら偉そうだね。
俺の好みというか、俺の心が震える物が減っていったっつう。

変なロックブームみたいな、イカ天と同じニオイがしてさ。

どこも、第二のブランキー、第二のミッシェルみたいな、第二にもなれないの、無理矢理盛り上げようとしてるのに、冷めちゃって。


そこから、たまには探したりしてたけど、日本のロックから、凄く遠ざかってしまってさ。


俺の中では空白の12年って感じ。

で、イエスタ聞いた時に、

[これだ!、12年間待ってたのはこれだ!]

と思ったのね。

それほど、オリジナリティが強く、クオリティが高かった。

歌詞をメロが活かし、リズムがその二つをさらに活かし、その逆もあり、まぁ、とにかく魅力的だった。

調べると、俺の空白の12年の間に活動してたじゃねーか。

俺のバカバカ!スネてたんじゃねーよ、マヌケ!

と思ったよね。


んでも、冷静にライブ見なきゃダメだと思った。

アルバム良くて、ライブ落胆ってバンドいるじゃん。

俺はこれが1番イヤだし、悲しい事なのよね。

アルバムは?と思っても、ライブだと凄くいいってのもあるじゃん。
俺の経験だと、ゆらゆら帝国のしびれ、めまい とかね。
あれ、バンドの勝ちだ。

最高なのは、アルバムが良くて、ライブだとさらにいい物。

だから、ライブ見たかったけど、過去に色々な失敗見たから、ちょっと怖いんだわね。
好きすぎて、いざ一夜を共にする時に緊張するみたいな。

で、俺の仙台復帰が7月。

8月に伊達ロックっつうフリーライブがあってさ、イエスタ出るから、緊張しながら見に行ったんだよね、灼熱地獄の勾当台公園へ。

大正解だった。


このバンドは素晴らしいライブバンドだった。


そこから虜。

廃盤のアルバム探しまくってさ、それから仙台ライブは見逃してないし、思わず遠征とかしちまう。


ライブ後に、ボーカル太一くんと、お話する機会が訪れた。
太一くん、腰低くて謙虚で、こちらが恐縮するほど礼儀正しく、フレンドリーで、気づかいする人でね。
でも、凄く頭キレるのよ。
目がとてもキレイでさ。


俺らまだまだ全然売れてないんすよ。
でも、行方知レズもブランキーもブッ殺してやりたい気持ちでやってます。

と。

俺は、太一くんの人間的な魅力を好きになってさ、バンドや音楽に向かう真摯な気持ちも好きになってさ、思わず

俺が呼ぶよ、お客さん。 俺がひろめるよ、イエスタ。 こんないいバンドが売れないなんて、日本のロックシーンは腐敗してる。

と。
酔ってた勢いはあったが、本気で言ったし、勝手に約束したつもり。


だって、太一くん本気だからね。
この人にゃウソはつけない。
そんな目してるしね。


そこから一年。俺が貢献したかどうかはさておき、一年前よりお客さんは確実に増えた。

ま、ニューアルバムのカーテンが予想を裏切る程に良かった事と、ライブのクオリティが高いから、最大要因はそこだろう。

んでも、俺はまだまだこんなもんじゃないと思ってる。

そんな、人の心を動かし、ライブで感動させるバンドを、正しく、素材の味そのままで、世にひろめたい、ひろめる事で、次世代に素晴らしい物を正しい形で残したい。

勘違いでいいから、それを使命と思い動く事、形を作る事、運営する事を、生業としたい。
そこに、バンドもファンもスパイラルしていきたい。

イエスタはね、MVがカッコいい事でも有名ですが、その中でも自分が1番好きなMV。


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