そもそも、いい音とは何か?
それはナマの音です。
オーケストラ用のホールは、それが最高に聞こえるよう、音響学、建築学の結集です。
音が伸びて、綺麗にひろがるように、音が乱反射しないように、綺麗に自然なリバーブになるように設計されています。
オーケストラとかするホール見たことあります?
あのヘンテコで幾何学なデザインの壁は、全て音を綺麗に出す為のワザです。
しかも生音をね。
ロック好きのライブハウスは正反対の作りで、狭い空間で大音量で鳴らす為に、音が反射せず、広がらないように、音が凝縮して塊になるように作られています。
どちらにしろ、最高なのはナマの音です。
何でもナマはいいって事ですね。
楽器を利用した音楽で、CDとかLPとかは、その盤を再生した時に、なるべくナマの音になるように録音、カキコミしているはずです。
多分、オーケストラとか相当な時間と労力を要しているでしょう。
楽器の数、半端ないから、全ての楽器が綺麗に聞こえるようにするには、本当に大変だと思う。
ロックは?
一般的には、ギター、ベース、ドラム、ボーカルいるならボーカルの4つの音だ。
オーケストラのナマ楽器と違って、電気楽器だから、またオーケストラとは違う。
しかもやっかいな事に、ギターなどは歪ませたりしている。
ま、言い方は悪いが、オーケストラに比べたらジャンクな音だ。
そこがカッコいいんだけどね。
ZEPのペイジなどは、空間感を演出、録音する為に、部屋にアンプだけ置いて、アンプのキャビネットの前や、ギターの手元、天井、部屋の隅、アンプの裏にまでマイクを置いて録音したっつう逸話がある程だ。
70年代までのアーティストは、エンジニアも含め、いかにナマに聞こえるように、空間感を出すように録音する事に試行錯誤してたようだ。
もう、多重録音のペイジ、ジミヘン、ビートルズもストーンズも、ピンクフロイドなどのプログレなどは、相当頭使って試行錯誤したろうね。
なんせ、テープにアナログ録音、5.1chのサラウンドシステムも無い時代だから。
余談だが、ピンクフロイドの名盤、【狂気】は、デジタルリマスタリングされて、DVDオーディオ、SACDなどに収録されたのをサラウンドで聞くと、今まで聞こえなかった音も聞こえ、音の洪水に包まれる。
ロックの醍醐味は、そのエネルギーや熱でもあるので、これを、いかにもナマのように聞かせるように、バンドの意向を汲みながら、エンジニアは試行錯誤するのだから、エンジニアはパートナーというだけでなく、メンバーとも言える。
むしろ、音源の質はエンジニアの好みや腕によると言ってもいい位。
おそらく、どのエンジニアに聞いても、ナマの迫力に近づけようと試行錯誤していると思う。
んじゃ、その音源を再生するには?
なるべくそのエンジニアの意向が素直に鳴るシステムである。
んだから、単体のアンプなどは、その再現力が素晴らしいように作られているので、イコライザーなどはなく、トレブルとベースしかボリュームがない。
あれが付いている理由は、部屋の作り、サイズなどで、その部屋が得意な音域などが存在するので、部屋の作りで欠損してしまう音を補正する為だ。
メーカーも、CDの原音を素直に再生しつつ、メーカーのカラーを出すように工夫していますね。
一昔前なら、いい音で聞くのに、金をつぎ込んでシステムを組まなければならなかったけど、今は全く違う。
もちろん今も何十万、何百万と金をつぎ込むシステムもあるけど、、、
あれさ、高い物ってオーケストラを良く再生するような物だと思っている。
先ほども書いたように、ロックはジャンクな音でもあるから、そこまで金をかける必要は無いと思っている。
そもそも、そんなデカいスピーカーのシステム組んだところで、あれは、ある程度の音量をスピーカーに入力しないと、いい音、生々しい音は再生出来ないからさ、その為の部屋も必要だし。
だから、ロック好きな人、安心してくれ。
俺はリッピングした音を、場所を取らずにミニマムなシステムで、手軽にいい音で再生する方法しか提示しないつもり。
また、いい音と感じるのは個人の趣向も強い。
ヒップホップの人なら重低音重視、ポップスなどは高音重視だったりする。
日本のいわゆるオリコンミュージックなどは、基本的にドンシャリ系とかね。
俺の好みは、ミッドローに迫力ある音だ。
何故かと言うと、ロックでメロがある曲が好きで、メロを活かすリズムも含め、俺が好きなロックはミッドローが肝だからだ。
いわゆるグルーヴもミッドローが重要だと思ってる。
ミゾオチから前立腺にくる音ね。
高音は頭に、重低音は膝から下だ。
んだから、俺がオススメする音も、当然ミッドローが心地よく生々しい音だから、そのつもりで、見てくれたら嬉しいです。
次回はイコライザーについて。
2 件のコメント:
読み物として既に面白い!
たかふじさん凄いよっ!!
ありがとうございます(^^)
少しでも手軽に、音楽を躍動する音で楽しめるよう書いていきますので、興味を持って楽しんで貰えたら嬉しいです(^^)
コメントを投稿