2013/07/15

CDとリッピングデータの違い

多くの人がCDは音質がいいと思っているかと思います。

本当にそうなのかな?

最初に言っておくと、CDは音質が悪いです。

LPやテープに比べて、物理読込みではなく、レーザーで読み込む為に、雑音が少ない、曲飛ばし、早送りなどがラク、薄く軽いっていうメリットのみです。
しかも、保存領域制限があります。

CDも元々は音源データです。

データをレーザーで読み取り、そのデジタルデータを、内部のDACという機械でアナログデータにし、それをアンプで増幅し、音声データとしてスピーカーに送り、スピーカーの振動板で音波に変換しています。
その音波を音として感知しています。

データとして、CDもリッピングファイルも何一つ違いはございません。


では、CDプレイヤーと、PCなどのCDドライブは何が違うのでしょうか?

CDは反りや傷、埃や油分の付着が必ずあるため。リアルタイムで再生するCDプレイヤーの場合は、情報を100%読み取る事が出来ません。

また、CDプレイヤーは音飛びさせないよう、エラーがあると前後の音を元に、予測した音で補完します。
予測値が出来ないと
ガダダダダダダダ となりますよね。

CDドライブは、あくまでデータのみを正確に読み取ろうとする為、CDの盤そのものの問題など関係なく、エラー箇所を何度も読み込むため、よりオリジナルに近い音源で保存されます。

つまり、

リッピングの方が、より100%に近い情報を取り込めるわけですね。

むしろ、容量に制限のあるCDの場合、製作者は泣く泣く音を削ったり、音域を狭めたりする訳ですが、HDD保存の場合、容量に余裕ある分だけ自由に保存出来ます。

という事もあり、最近は良い音源はCDではなく、CD以上の音質で配信可能な、ハイレゾ配信ってのもあります。

有名なのは

e-onkyo music
HQM STORE
OTOTOY
HD TRACKS
LINN Records

など。

現在のCDは、最高で16bit/44.1kHzで収められていますが、ハイレゾは24bit/192khzで、WAVか、FLACか、DSDで配信されます。

世の中の流れは、CDでは無くなってきています。

CD並のデジタル音源か
CD以上のハイレゾデジタル音源か
になってきてます。

その流れとして、ミニマムオーディオ、ネットワークオーディオが主流になってきています。

昔みたく、大きなアンプ、大きなスピーカーに何十万もかけなくても、最小スペースで最高の音を楽しむ時代がきています。

実は、その流れを作ったのがAppleで、そこに形を提示したのがビートルズ。

数年前にデジタルリマスター盤が世間を騒がしましたが、同時に世界3万本限定で、ビートルズBOX USBを販売しました。
こちらはCDよりも高音質で、デジタルオーディオシステムを所有の人には、CD時代終焉を感じ取らせるものでした。

でも、いい音って何なんでしょ?

次回はそこについて。

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