当時、青森-仙台で遠距離恋愛でさ、仙台はちょくちょく来てたんだよね。
仙台に来る楽しみは、彼女に会う事ももちろんだけど、タワレコやHMVや中古屋でCD買い漁る事も楽しみだった。
んで、当時の仙台タワレコは、まだフォーラスにあって、勢いがあって、インディーズとかプッシュしまくってて、発売前のCDとかも、スタッフの熱い思いが書き込まれててさ、そのポストカードを見るのも好きだった。
そこで見つけたのが、行方知レズのアルバム、カウリスマキ。
仲のいい店員さんも、凄くオススメしてくれてさ。
時期が、ブランキーの解散後の2002年。
正直、俺にはJUDAより、ROSSOより良かった。
洋楽、邦楽合わせて十数枚買ってさ。
ま、半分はジャケ買いだけど。
帰りの高速道路、1人で車を運転しながら、こればっかり聞いてたよね。
当時はガレージっぽいのが主流でさ、ぶっちゃけ、BJCやTMGEの出来損ないが溢れていて、ガッカリする物も多くてね。
でもこのバンドは違ってさ、路地裏の匂いすんの。
古いタイプの不良のジャズメン的、ブルースマン的なね。
んでも、声はしゃがれてるし、ジャズ、パンク、スカ、ブルース、ガレージ、トムウェイツ的な世界まで丸呑みしてて、ちゃんと自分達の音に消化してて。
歌詞も凄く独特な世界観で、好きでさ、映像が浮かぶような歌詞。
色々な音をミックスするバンドって、当時流行ってたけど、どれも出来損ない感、二番煎じ感があったんだけど、ここは、自分達の世界を表す為に、色々な音を取り込んだのだろうね。
そこはYellowStudsにも通じる部分。
後に、イエスタ太一くんと話した時に
[他のバンドとかロックとかあんま聞かないし、知らないんだけど、当時、東京に出て来たばかりで、行方のライブは大好きで見に行ってた。行方知レズ、俺も好きでしたよ]
と言ってて、何かニンマリしたっつうか、シンパシーを感じた。
直近のアルバム[モントレイユ]の発売が2005年。
あれから7年。
活動ストップしてから4年。
バンド名みたく本当に、行方知れずになってたけど、8月にライブで復活するようだし、幻の1stアルバムも再発するようだ。
東京都中野区の路地裏の匂いの、男臭いバンド
お待ちしておりました。
本当にお帰りなさい。
0 件のコメント:
コメントを投稿