正直に申しますと、半分忘れてました、この企画。。。
他にチープトリックや、グレートフル・デッド、ジェスロタルとか、色々候補が沢山ありまして。
俺の3大とか豪語したくせに、優柔不断に考えながら他の事をしているうちに、、、
という言い訳と、まぁ、素晴らしいライブアルバムが多い という事にしてください。
ちゃんと選びました、はい。
ある意味、反則に近いかもしれませんが、3枚目は
キングクリムゾン でアースバウンド
このアルバムの特徴は、音が悪いこと(笑)
ブートレッグを最大限、音良くしました!的な。
なんでも、観客席の方から、マイク一本で収録したものらしいのです。
が、逆に音があまり良くない事が、生々しいというか、熱や汗や、色んな物が見えるというか、良い方向に作用している気がする不思議なアルバムです。
当時、新たな方向性を模索していたクリムゾンは、バンドの人間関係がよろしくなかったようで、それが演奏のなんとも言えない一触即発の緊迫感として収録されています。
逆に言うと、クリムゾンの歴史の中で、一番バイオレンスなロックの時期と言いますか。
前々回のパープルのライブ イン ジャパンは、卓越した演奏者による凌ぎ合い、気持ちいいせめぎ合い。猪木時代の昭和プロレスの感じですね。
前回アップした、オールマンのフィルモアは、情熱的で有機的な掛け合い。演劇舞台や、高度な漫才のような感じですね。
お下品な言い方だと、前者が当たりのAVだとすると、後者は官能映画的な感じです。
では、このクリムゾンのアースバウンドはというと、楽器でのストリートファイト、UFCの趣き。
お下品な表現だと、Sの縄師と、S嬢による主導権争いみたいな。
そこに、このアルバムの面白さがあります。
素人同士の試合だと、グダグダになりがちですが、ここは全員が卓越した一級品の演奏者。
演奏が日本刀の上を素足で歩くような、火薬庫のような、ギリギリのジャムセッションです。
とにかく、何より、ドラムとベースのドSっぷりが凄い。
そんな緊張感あるライブが好きという方には、かなりオススメのアルバムです。
1曲目の、21世紀の精神異常者を聞くためだけに買っても、価値はかなりあるかな。
ロック史に名前を刻むほどの、狂気というか、名演というか、ベストバウトです。
ただ、2曲目以降は、クリムゾンの創始者でリーダーであるギターのロバートフィリップが、明らかに1曲目で燃え尽きたのも分かります。
という事もあり、反則なアルバムと表現させていただきました。
副作用としまして、1曲目を聞いたあと数週間は、他のライブアルバムの演奏が、チープなお遊びに思えてしまう危険性がありますのでご注意を。
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