僕はライブの醍醐味って2つあると思っています。
一つ目は、リアルな生演奏
二つ目は、音楽という一つの仮想の世界を、空間にリアルな3Dとしての表現と共有
演奏者や、過去に楽器をやっていた人は、1の聞き方がメインになる事が多い気がします。
2はとても素晴らしいのですが、こちらがその世界に主導的に行けない場合や、ステージにその力がない場合、内輪受けみたくなって、初見だとツライ場合もあったり。
色々なライブがあるから面白いのですが、僕は、1と2の間が素晴らしいと思っているタイプです。
また、割とこう、ギタリストに多いのですが、テクニカルなフレーズをベラベラとドヤ顔で弾くタイプのライブだと、何かの自慰競技を見せられている感じで、よほどのファンでないと寒い感じになってしまうのですよね。
ではでは、3大ライブアルバムの2発目は
The Allman Brothers Band の At Fillmore East
何が素晴らしいかって
このバンドの楽器は、ギター×2、ベース×1、オルガン×1、ドラム×2の大所帯。
しかしこのオールマン、すっごい絶妙なバランスで、平和的にお互いを活かしながら、楽曲のノリを第1にインプロを主体に演奏するんです。
そのためか、長尺な曲でも聞き疲れしない。
最高に絶妙なアンサンブル、とでも言うのですかね。
あのエリッククラプトンが嫉妬し、自分のバンドに引き入れに画策し、後に名曲レイラで共演果たした天才ギタリスト デュアン オールマン
デュアンが天才過ぎたために影に隠れがちだが、バッキングもリードもピカイチの実力者 ディッキー ベッツ
は、もちろん聞き所ですが
個人的には、ベースの ベリー オークリーのプレイに素晴らしさを感じます。
名バンドに名ベーシストあり
これは自分の勝手な格言ですが、ほんと素晴らしいベースプレイ。
しかしながらやはり、このアルバムの主役は、若くして命を落としたデュアンのプレー。
よくさ
魂のギター とか、エモーショナルな、泣きの
とか枕言葉で使われていますが、ギターでここまで感情豊かに表現するプレイヤーは、僕はデュアンだと思っていまして、その部分はジミヘンを凌駕しているかなぁと感じています。
ほんとぉ?
と思う方、沢山いるかと思いますが、その場合は、このアルバムの
In Memory Of Elizabeth Read
と
Whipping Post
の、インプロの応酬を聞けば理解していただけるかなぁと。
お互いがケンカしていないのに、演奏者から観客に向けて火花を飛ばしてるこの、予定調和ではない有機的な感じは
現役のアーティストにこそ、現役の楽器奏者にこそ聞いていただきたいなぁと思います。
ちなみに、このオールマンブラザーズにつきましては
このライブアルバムは名盤中の名盤と言われて売れるのですが、デュアン在籍時は、スタジオアルバムはそこまで表現しきれていなく、本人達も
俺たちはライブだと最高なんだけど、スタジオだとイマイチだから、アルバムもイマイチなんだよ
と発言していたほど。
デュアン無き後に、ディッキー主導のアルバム、ブラザーズ&シスターズで、スタジオアルバムのクオリティも上がるのですが。
逸話として、ライブ中に何度もアンコールが起き、オーディエンスを大事にするバンドはその度に出て行き、アンコールに応え
主催者、フィルモア側も、延長を了承したその素晴らしいステージは、やがて日も変わり、何度目かのアンコールで
すまん。全てやり尽くしてしまって空っぽだから、後は演奏出来ない、ゴメン
という事で締めたという、ホンモノのライブバンド。
日本だと、オールマン自体はもちろん、デュアンの名前すら知らない人が多くて、過小評価なのが寂しい気もします。
しかし、これは紛れもなく、ライブアルバムの名盤中の名盤であります。
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